次男シエルご紹介

ある夏の日、そう、8月だった。
猫がよく廃棄されると有名な某公園で、
小さな命がお互いをかばうように、折り重なっていました。

保護主さんは、だめもとで・・・とその命を保護し、病院へ。

全身のの80%以上を、疥癬にやられ、幼いころ特有のやわらかさは無く、
象の硬い皮膚のようになっていた・・・

黒い子とグレーの子。


当初、うちには家長しかいなかったので、保護主さんに、「うちに」とすぐ連絡。
まだ見たことも無く、どんな子かもわからない。そんな中で申し出た。


送られてきた写真は、これだった。




全身が乾いて、まるでミイラでした。



黒の子は大丈夫、グレーの子は絶望的。
両方回復して一緒にきてほしい。
兄弟がんばって一生懸命生きてきた、だからもう一踏ん張りしてほしい。
そう、切に願った。



どちらがお兄ちゃんで、どちらが弟なのか、わからない。
でも、きっと、黒がお兄ちゃんだったんだと思う。



翌日、届いた連絡。



グレーの子が、回復した。
そして、黒の子が、虹の橋を渡りました。



そのとき、きっと、黒の子がお兄ちゃんなんだと思いました。
二人でお互いをかばうように折り重なっていたことも、
きっと、守りたかったんだと思う。
だから、幸せになれるだろう道をみて、お兄ちゃんは、
弟にその道を歩ませたかったんだと思う。
そう考えるしか、黒の子が橋を渡る理由が見当たらなかった。



虹の橋を渡ったお兄ちゃん猫のことを、
いつまでも忘れないように、とつけた名前。
「Ciel(シエル)」フランス語で、空という意味。
空の向こうの虹の橋で、あなたのお兄ちゃんが見守ってくれてるよ。と
この子がいつでもお兄ちゃん猫を感じられるようにつけた名前です。



暫くして、少し皮膚の状態が良くなったころ。


とってもおとなしく、とってもやさしく、そして・・・
とってもくにゃくにゃの柔らかいお猫さまに育ちました。


人が来たら隠れてしまい、ぜんぜん出てきません。
う〜ちゃんが甘えに行ったら、いつも毛づくろい。
腕の毛を吸われるのも嫌がらず、面倒見てくれます。




お気に入りのソファー。まったりくつろぎ中〜。




僕の目の色、きれいってお母さんがいつも言うの。


天国のお兄ちゃん、シエルは今日も元気です!